海外ドラマのフレンズは1994年から10シーズン放送され後半はリアルタイムで見ていました。
かなり気に入っていたのでDVDも手に入れて繰り返し見ていたのですが、米国版は日本版と比べ一話一話のエピソードが長いとどこかで聞き、興味があったのでアメリカのアマゾンから直接買い、確認してみました。
日本のバージョンは基本同じ時間でまとめられているのですが、米国版は毎回違っていて長いエピソードは5分以上差があります。
買ったのは随分前ですが、その差を一度再確認してみようと思いました。
ちなみに私は英語の専門家でもないので、セリフの英文は話の流れと雰囲気から意訳して日本語化しています。
正しい認識をご存知の方は教えていただけるとありがたいです。
まずバイロット(第一話) 日本版は22:48で米国版は29:36でした。随分違いますね。
大まかな流れは変わらないのですが、笑いの小ネタは増えています。
冒頭でチャンドラーが夢の話をしています。
”高校のカフェテリアにいたんだが、その時なぜか裸だったんだ、
さらに奇妙なことに自分のあそこに電話がぶらさがってた”、そしてその電話が鳴りだしたそうです。
ここで米国版は次のセリフにつながっていきます。
"What do I do? Everyone starts looking at me."
電話が鳴ったからみんなが俺を見始めたんだがどうする? とみんなに聞いていますが、そこでモニカは冷静に
"They weren't looking at you before?"
裸だったのにそれまでみんなあなたのことを見てなかったの? と突っ込んでいます。
何も言えないチャンドラーは
"Finally, I figure I'd better answer it."と話を進めています、そして電話に出たら今までかけてきたことのない母親からだったから驚いたと日本版のセリフにつながっていきます。
そしてロスの登場です。
嫌なことがあったロスは落ち込んでいるので周りの人も暗く巻き込んでいるのですが、不思議ちゃんのフィービーがロスの負のオーラを親切にも清めようとします。
米国版ではロスは”かまわないで”と言うので
"Fine,be murky"そのままでいるといいわ!とフィービーもあきれています。
その後チャンドラーの俺もレズビアンになりたい発言があり、ロスは
"I told Mom and Dad last night.They took it pretty well."ママとダッドに昨夜話したけど二人とも優しかったと言うと、モニカは
"Oh really? So that hysterical phone call from a woman sobbing 3 a.m. 『I'll never have grandchildren,』"was what? A wrong number?
「本当?昨夜深夜の3時に泣いてる女性から『私には孫は一生できないわ』とヒステリックな電話がかかってきたけど、あれは何?間違い電話かしら?」
と深夜に母親から愚痴の電話を聞かされたことを皮肉っています。
後々わかりますが、両親にとってロスは理想の息子、モニカは出来の悪い娘という設定があります。
そして場面が変わり、モニカの部屋。
メインは父親と電話でやりとりするレイチェルですが、みんなはその横でスペイン語で放送されているドラマを見ています。
字幕もないので言っていることがわからないため各人それぞれ勝手に推察しています。日本版ではモニカの分だけですね。
チャンドラーは男性を問い詰めるおばさんに
”Tuna or egg salad! Decide!”
「ツナサラダなの!卵サラダなの!決めなさい!」と勝手なセリフをつけていますが、テレビの画面とマシューペリーの声とセリフとでつい笑ってしまうシーンです。
ロスはその後の中年男性のしゃべりに合わせて
”I'll have whatever Christina's having.” とセリフを作っていますが正直よくわかりません。
クリスティーナと同じものがいいよ、クリスティーナとは誰?それとも何か他の映画やドラマのセリフなんでしょうか?
その次はフィービーです。
”If I let go of my hair,my head will fall off.”
画面では若い女性が頭を押さえながら少し階段を下りている状況ですが、「手を放したら頭が落ちるの」のような感じでしょうか。
その後みんなで”Push her down the stairs!”と言うのは日本版と同じです。
父親と電話を終えたレイチェルはフィービーに歌で慰められたり、ジョーイにナンパされたりしていましたが、そこにモニカの同僚のポールがやってきます。多分久しぶりの妹のデートなんでしょう、ロスもテンションが高いです。
しかしそこで冷静なフィービーが一言、
”What does that mean? Does he sell it, drink it, or just complain a lot?”
ポールのことをみんなが”ワインガイ”と呼んでいたので、
「ワインガイってワインを売ってるの?それとも飲んでるの(アル中)?それともwhine(泣いて愚痴を言う)なの?」
とチャンドラーに聞いています。なかなか深いですね。
そしてポールにみんなを雑に紹介したモニカは
”I'll be right back. I've just gotta go--”とデートの準備ができていないので慌てていると、ロスが
”A wandering?”と茶化しています。直訳ではさすらうですが、舞い上がる、緊張している、というようなニュアンスでしょうか。
そしてモニカは”Change.”と言い直しています。
モニカは寝室へ着替えに行くのですが、その間にジョーイがポールに話しかけています。
”Hey,Paul,here's a tip.She really likes it when you rub her neck in the same spot over again until it starts to get red. ”
「ヘイ、ポール、いいことを教えておくよ。モニカは首の同じところを赤くなるまで何度も何度もこすられるのが好きなんだ。」
そしてそのアドバイスにポールがありがとうのような反応をしめしたところで、そのアドバイスはモニカには聞こえていて「余計なこと言わないで!」と怒られています。
モニカはポールとデートなのでロスはレイチェルを引っ越しの手伝いに誘いますが、断られてしまいます。そしてフィービーも来ません。日本版ではそのままロスの部屋のシーンなのですが、米国版は地下鉄のホームで歌っているフィービーのシーンが挿入されます。
"Love is sweet as summer showers
Love is a wondrous work of art
But your love Oh your love your love ...
is like a giant pigeon
Crapping on my heart la la la..." フィービーらしい独特の歌詞です。
そしてロスの部屋の片づけの作業へ
ロスは説明書を読んでもうまくできず、チャンドラーとジョーイはbookcaseを作っています。
ジョ”We got a bookcase.”
チャ”It's beautiful.”
ジョ”What's this?”
チャ”I would have to say that is an L-shaped bracket.”
ジョ”Which goes where?”
チャ”I have no idea...”
ジョ”Done with the bookcase.”
チャ”All finished.”
日本版ではあっさりいってますが、米国版は細かく描写してますね。
そしてモニカとポールの会食のシーンへ、
妻が歯医者と浮気をしてショックをうけた過去のあるポールに、
ロスを立ち直らせるアドバイスを聞くモニカ。
妻の時計を壊してストレス発散をしたポールにモニカは
”The worst I ever did was shred my old boyfriend's favorite towel.”
私の一番の仕返しは元カレのお気に入りのタオルを切り刻んだことよ、と言うと ポールは
”Oh..Steer clear of you.” 結構やるね と感心したようで、モニカも
”That's right.” そうでしょ と気分が良さそうです。
長くなりそうなので今回はここまでします。
ありがとうございました。