フレンズ シーズン1-4 その1

それではシーズン1の4を見てみることにします。

タイトルはThe One With George Stephanopoulosです。

日本版は22:45ですが、米国版は25:19あります。

 

まず冒頭のもし全能(omnipetent)になれたらどんな願いをかなえるか、みんなで話しているところにジョーイが来たので同じことを聞くと彼は自殺するといいます。

ロスは彼が勘違いしていることを伝えようと

”Joey, omnipetent.” 

と難しめの単語をしっかり発音して説明します。

するとジョーイは

”You are?”

とさらに勘違いを続けています。

これは

”omnipotent”全能 と言う単語と

”I'm impotent.”  僕はインポテンツだ 

という文の発音がとても似ているからジョーイはロスが「不能」だと勘違いしていまったということなんですね。ロスの独特の英語の抑揚がさらに紛らわしくなった原因でしょうか。

 

このギャグは日本語に訳すのがとても難しく、

”You are?”を無理やり”どう違うの?” とジョーイがただの無知なようにしてしまっていますね。

米国版はこの後もセリフが続き、

”Ross, I'm sorry. I had no idea. I thought it was a theoretical question.” 

と ”ロスごめん。不注意だった。その話はtheoretical(理論的、机上の)質問だと思ったんだ”

自殺なんてしなくていい、気にするなよ。というニュアンスでロスを気づかっています。優しいですね。

ロスはあきれたってその場を去ってしまいますが、チャンドラーはよしよし、お前は悪くない、というような感じで背中を叩いて慰めていますね。

ジョーイとチャンドラーの関係が伝わってきます。

 

そして主題歌が終わり、カウチでフィービーが寝ているシーン。

日本版は

モニカ ”How does she do that?”  彼女って寝てるの?

ロス  ”I cannot sleep in a public place.” 僕は人がいるところじゃなかなか寝られない。

モニカ ”Would you look at her?” でも見て

とテンポがいいのですが、米国版はロスのパブリックプレイス発言のあとに説明が入ります。

 

ロスが  ”Libraries, Airplanes, movie theathers....”と例を挙げていると、モニカが

”You slept at the Grand Canyon.”と、あなたはグランドキャニオンで寝てたわよ、突っ込むと

ロスは ”Hello, Mom and Dad never took us to the Grand Canyon.”

と自信たっぷりに、グランドキャニオンなんか、 パパとママに連れて行ってもらったことないよ、と反論しています。この”Hello”の使い方はバックトゥザフューチャーのビフがジョージの頭を叩くときの”Hello”に少し似てますね。

しかしモニカはそれは違うよ、と表情で訴えかけるとロスは、

”Mom and Dad took us to the Grand Canyon?”

グランドキャニオンは立ち寄ったことあるけど、僕はずっと寝てたから覚えてないの?と察したようです。

笑うネタが増えてますね。

 

その後ジョーイとチャンドラーが入ってきてロスをホッケーに誘いますが、今日は特別な日だから遠慮しとくよ、と断ります。米国版では途中ジョーイが

”You told your sister that?” 

そんな初体験の日のことを実の妹に話すの?、と驚いていると、ロスは

”Believe me, I told everyone.”

みんなに言ってるから、心配しないで、と答え、それにジョーイはあきれています。

 

では、続きはその2で。

 

ありがとうございました。

フレンズ シーズン1-3

シーズン1の3話を見てみることにします。

タイトルは The One With The Thumb です。

 

日本版は22:50ですが、米国版は23:48あります。

 

まず冒頭の”大人”の使う会話のシーンは同じです。

 

そして主題歌の後、ジョーイのオーディションの練習にチャンドラーが付き合っているシーンですが、タバコのくだりは長くなっています。

 

日本版ではチャンドラーがタバコを吸って”Oh, my God.” で終わりですが、米国版ではその後タバコを渡したことを後悔しているジョーイが

”Give me that!” 

と取り返そうとしますが、チャンドラーは

"No no no, You've got options.You can smoke like this, or hold it in your mouth."

とあくまでも演技指導だと逃げながら吸い続けます。ジョーイは

"Give me the cigarette!" 

と言いながらドアのところまで追いつめ、チャンドラーは

"You try."

とようやく返してくれます。

"Thank you.Okay, how's this?" 

とジョーイは再度タバコをする演技をしますがやはり不自然な感じです。しかしチャンドラーは、

”Okay, that's not bad.All right, when you're finished, it's cool if you flick it.”

「悪くないよ。よし、吸い終わった後、かっこよく捨てる方法もあるよ」

と新たな提案をします。ジョーイはやってはみますがこれもタバコがあさっての方向に飛んでいくお笑いシーンです。そこでチャンドラーは、

”All right, you keep practicing and I'll go put out the sofa. ”

と言ってジョーイに練習を続けさせ自分はソファの方に戻ります。見た感じだとジョーイの吸いかけのタバコを狙っているような雰囲気でした。

 

場面は変わり、いつもの喫茶店です。

まず物の長さの話題で、ジョーイもロスもモニカの話に賛同できない様子ですが、チャンドラーも続けて

”I'd rather go with the foot theory.”

と、俺は足を基準にしたほうがいいと思うんだ、と納得がいっていないようです。

その後フィービーの銀行の話題になりますが、途中でチャンドラーがまたタバコを吸い始めます。

みんなから非難されるのですが、ロスの

”Hold on a second. Just think about what you went through the last time you quit.” の後に

”Forget about you. Think about what we went through the last time you quit!” とセリフが増えています。

どうやら三年前にチャンドラーが禁煙したときはみんなは付き合わされてかなり苦労をしたようです。

 

その後モニカはデートがあるので出て行きますが、ジョーイがまた親指と人差し指を見て納得いかない素振りを見せたのでロスが

"No,Joey. Let it go." とやめさせています。

 

そして場面はモニカの職場でのシーン、同僚に 先送りばかりではなくてやってみなさい、と言われるとモニカは

I know. Can't I whimper a little bit.”と言って下手なウソ泣きの練習をしてみんなにアランを合わせるときの段取りを考えています。

 

そしてモニカの部屋でのシーン。ロスの犬チーチーの話やチャンドラーのたばこのネタ、そしてフィービーの銀行の話で場面が進んでいくとアランがやってきたようです。

モニカが

”Do I look okay?” とロスに身だしなみは大丈夫か確認すると、ロスが

”One more butten.” と服の胸元についてアドバイスをします。

モニカはひとつ外してあるボタンだけでは足りないと思いもう一つ外そうとしますが、ロスが

”Closed! How about closed?” と逆に全部ボタンを止めるんだよと積極的すぎるモニカを押しとどめます。

モニカも

”I didn't know.” あら意外、のような感じで服を直しています。

その後アランはみんなに紹介されました。

 

そしてアランは帰り、モニカはアランバッシングタイムが始まると思って戦々恐々ですが、意外にも評判は良かったです。

その中でレイチェルが

"That pimento trick."と言い、(ピーマンのような野菜を使った手品?)

チャンドラーも

”I'll never look at an olive the same way again.”と言っているので

オリーブよりずっと大きいpimentoであんなことをするなんてすごい、のような感じでしょうか。

 

その後のアランとのソフトボールの報告のシーンでは追加のセリフはありませんでした。

 

道端の女性にフィービーが銀行からもらったお金と電話をあげるシーンも変わりはありません。

 

そして場面は過ぎ、モニカがアランとの別れをみんなに告げるシーン。

"Okay, it's about Aran." 

とモニカが言うと、レイチェルが

”Oh,Speaking of which, tell him we're on for the Renaissance Fair next weekend.”

とのんきに次にアランと会う日について決めようとしてますが、日本語版ではこのワンクッションもなくすぐに

”There's something you should know.”

とすぐに本題に入っています。

モニカはみんなにアランと別れることを告げ、当事者ではないみんなが別れを告げられた本人のように振る舞うのが面白いシーンでした。

 

あとはエンディングまで日本版も米国版も変わりはありませんでした。

 

全体として追加部分はそんなには多くなかったですが、小ネタをはさむとその後のシーンの意味がまた少し変わって楽しいですよね。

 

ありがとうございました。

フレンズ シーズン1-2

シーズン1の2話を見てみることにします。

タイトルは The One With The Sonogram At the End です。

 

日本版は22:51ですが、米国版は24:18あります。

1話ほどの違いではないですね。

 

冒頭の女性と男性のキスに関する意識の違いの部分には変わりはありません。

 

その後の博物館のシーンでは、まず

原人が喧嘩をしているとの話題でロスの同僚が

”Try to live with 'Mr. I'm Evolving. '”と言っているのですが、ちょっとネタが細かすぎでよくわかりません。

次にロスの別れた妻、キャロルを見つけた彼女はロスに”先に行ってて”と言われるのですが、

 

"Can I stay?"

"There will be No."

 

なにか面白いことが始まりそうだと ここにいていい?と尋ねて断られています。

そしてキャロルが入ってきてハグしてあいさつした後、少し気まずそうに

 

”Is this a bad time?” 時間大丈夫だった?  と聞くと

ロスは

”No, it's.. the Stone Age.” と返します。 どうやら石器時代のコーナーと重い雰囲気の状態をかけているようですね。

 

その後キャロルが妊娠をしていると聞いてロスが固まります。

 

そしてモニカの部屋のシーン

両親が部屋に遊びに来るモニカは落ち度がないよう準備に殺気立っています。

途中ジョーイが

”Relax, you do this every time. The place looks great.

You got a lasagna here that looks good enough..  to avoid touching.” 

落ちつけよ、いつもそうだけど、部屋はきれいだし、こんなにおいしそうに見えるラザニアもあるし・・・

と言いながらつまみ食いをしようとして、手を伸ばしてモニカに叩かれ、たたくのやめてよ、と言っています。

 

その後レイチェルの婚約指輪が見当たらないのでみんなで探し始めますが、

モニカが

”Look, It's gonna be okay. You're gonna give it back to him, it'll all be over, and we'll eat a lot of ice cream.” と心配しなくても上手くいくから、全部終わったらご褒美にアイスクリームでも食べましょ、と慰めています。

そうしたらレイチェルが

”Okay, okay. It's a little pear-shaped diamond--.” ありがとう、指輪は梨の形をしていて・・ と説明しかかると

 

モニカは

”I'll tell you what. Any diamond ring we find, we'll run it by you.”

言わなくてもいいわ、どんなダイヤモンドの指輪が見つかったとしてもあなたに報告するから、

とこの部屋にはダイヤモンドの指輪のような高価なものはあなたの物以外にはないからと皮肉をこめて伝えています。

 

結局指輪はラザニアを作っているときに紛れ込んだようで、みんなで探すことになりました。

 

そこにキャロルが妊娠したことにショックをうけているロスが戻ってきました。

キャロルとスーザンにロスが望むなら協力してくれてもいいと言われていることについて、チャンドラーはもう大半の仕事は終わってるからなと言うとジョーイが、

”And the most enjoyable.”と不謹慎そうなことを言うとみんなが非難の目を向けてきたので、

Phoebe, say somethig.”  フィービー、なんか言ってよ、と助けを求めますが、彼女も困った様子でした。

 

ロスはとりあえず明日の超音波検査に来てくれって言われてるようなんですけど、

”Remember back when life was simpler...and she was just a lesbian?”とロスがいうとチャンドラーは

”Ah, those were the days.” と言っています。

でもロスが自分が父親なのは確かだから・・と悩んでいるとその空気を邪魔するように異音が聞こえてきます。

ジョーイが台無しになったラザニアを食べていたからです。

先ほど味見をしようとしてモニカに阻止されたので、それとつながって来てますね。

日本版だと唐突にただ食べてただけな感じになります。

 

そして場面は変わりロスとモニカの両親が部屋に来ています。

母親が今夜の食事はスパゲッティと聞いて”それは手軽に済ませたのね”と厳しくあたるので

”Actually, we were going to have lasagna.”

「実は今夜はラザニアにする予定だったの」とモニカが言うと

父親が

”Oh, I like lasagna.”

「いいね、ラザニアは好物だ」と言います。

でもモニカが

”No, we're not having it.”

「でもラザニアじゃなくなったの。」というと

母親の方が、

"Then why bring it up? He latches on." 

「じゃあなぜそのことをわざわざ言うの?パパが無駄に期待するだけじゃない」と文句を言っています。

ここでモニカが耐え切れなくなり、ロスにキャロルのことを二人に話して話題をそらしてよ、とお願いする流れになります。

 

その後できたスパゲッティを食べながら四人で話をしています。

ロスは優秀だから論文もどんどん書いて出世していくべきだ、ほめられっぱなしですが、途中で

”They're happy with what they have, basically content...like cows.”

才能の無い人は牝牛のようにおとなしく日々過ごすのがいい、のようなことを父親が言います。

"Cows, Dad?"

ロスがなんで牛なの?(その言い方はひどくない?)とフォローしようとしますが、父親には伝わらず母親に同意を求めるかのように

"She knows how much I love cows." 

と相変わらずです。

 

 

またその後、うちのモニカは男女関係でトラブルになるようなことなんてない!と力説したあと、米国版では

"I'm telling you, you'll be fine." とダメを押し、

"Thank you, Daddy." とモニカに心のこもっていないお礼を言わせてしまっています。

 

その頃母親の方は台所でモニカの料理器具を勝手に触って

"Oh, so this does work." と遊んでいます。

 

そしてモニカにとっては針のむしろのような両親との食事が終わり、いつもの喫茶店でそのことを振り返っていますが、

フィービーは双子ということがわかり、ジョーイが

"Identical?" 似てるの? と聞くと、フィービーは

"People say we look alike.But I don't see it." みんな似てるっていうけど・・・私はそうは思わない、と言っています。

その後は閉店の片づけ時のロスとレイチェルのやり取りです。

二人とも次の日のイベント、バリーに会う、元嫁に会う、が憂鬱なようです。

 

そしてキャロルとの産婦人科のシーン、

ロスが赤ちゃんの模型を飛ばしてしまった後、とりつくろうようにロスが

"So, how's this all gonne work?" というとスーザンが

”The baby grows in a special place inside the mommy...” まずは赤ちゃんはお母さんの特別なところですくすくと育って・・と丁寧に説明を始めたので、ロスは

"Thank you." と途中でさえぎり、そこから赤ちゃんの名前ネタに続いて行きます。

 

そして場面はかわりバリーの歯科医の一個室、治療中の少年がいるなかでレイチェルとバリーは会話を進めていきます。

 

レイチェルは指輪を返そうと

"I guess this belongs to you. Or maybe someday Mindy."

この指輪はあなたのだわ、いや、ミンディのかも。 というと

バリーは

"Like she'd settle for that."

彼女はそれじゃ満足しないかも、(もっといいものを欲しがってる)のような返事をするのでレイチェルは苦笑いしています。

"Year, that's true. But I think it's a nice ring...and thank you for giving it to me."

それでも”とてもいい指輪よ、プレゼントしてくれたことうれしく思ってる” と日本版へのセリフに続いて行きます。

 

その後の超音波のやりとりや、モニカの部屋での流れに違いはありませんでした。

 

なかなか細かいネタが多くて難しかったです。

 

ありがとうございました。

フレンズ シーズン1-1 その2

前回の続きです。

 

レイチェルはバリーに電話して結婚式を抜け出したことを謝っていますが、留守電が切れて再びかけた後、少し長くなっています。

”I know that some lucky girl is going to become Mrs. Barry Finkel. But it isn't me. It's not me."

"Not that I have any idea who "me" is right now, but you just..”

 

歯医者であるバリーの妻になることはとても幸運なことなんだけど、その人は私じゃないの、じゃあ誰かと言われたらわからないんだけど・・ のような感じでしょうか。

 

そしてロスの部屋に場面が変わります。

ロスはキャロルのお気に入りのビールを手に、愚痴っています。

”I'm devorced.I'm only 26,and I'm devorced!”

そしてその愚痴をチャンドラーとジョーイは聞きながら椅子を組み立てています。

しかし少し触るとバラバラに。

それを見たロスは

”That only took me an hour.” 自分は一時間でそれを作れたよ とチャンドラーを非難するようなことを言うと、

チャンドラーが言い返します。

”We haven't had a relationship that's lasted longer than a Mento.” 

メントス一粒なめるほどの時間しか付き合いが無いのに手伝ってやってるのにその言い方ある? というような感じでしょうか。

 

"You have had the love of a woman for four years.Four years of closeness and sharing, after which she ripped your heart out. That is why we don't do it! I don't think that was my point!"

お前は四年間好きな女性と結婚していたじゃないか。でも俺たちにはそんな関係は無いよな? と言い返してます。

実際は高校からの長い付き合いなんですが(笑)

 

この後はジョーイのアイスクリームの味トークに続きます。

そして場面はロスが”スプーンを持ってた時なんてずっと昔なのに今となって誰を誘えばいいんだ”と悩んでいると、ジョーイはこの後用事があるようで

”Great story. But I gotta go.” と出かけようとします。デートのようです。

"I got a date with Andrea. Angela. No Andrea." どうやら今からデートをする女性の名前を忘れてしまったようです(笑)

困ったジョーイは、いつもしているのかチャンドラーにヘルプを求めます。

”Andrea's the screamer. Angela has cats.” とチャンドラーはスラスラ答えます。

”Right, thanks.It's Julie. I'm out of here.” どちらでもなかったようです(笑)

 

そして朝になりモニカの部屋、

生れて初めてコーヒーを入れたと自慢げなレイチェル。

"If I can make coffee, there isn't anything I can't do."

自分が進歩しているのが嬉しそうです。そんなレイチェルにチャンドラーが

”I think it's, "If I can invade Poland, there's nothing I can't do.”

俺もポーランドに侵攻できたらなんでもできる気がする、

と第二次大戦ネタを持ってきています。

でも飲んでみるととてもまずいコーヒーなので目の前の鉢植えに捨てられています。

 

そうこうしているとモニカが起きてきて、男性陣二人がいるのを見て絶対何か言われるわと察します。

"Oh good.Lenny and Squiggy are here."   Lenny and Squiggy というコンビ名で向こうの人はわかるようですね。

 

次にポールも寝室から出てきてさわやかな表情で帰ろうとします。

その後二人はドアの外で別れを惜しんでいますが、ポールは

”Last night was like all my birthdays, both graduations...... plus the barn-raising scene in WITNESS.”

"WITNESS"が大文字なので映画か何かのタイトルのようですが、昨夜はとてもすばらしい時間を過ごせたと過剰なくらいモニカに感謝しています。

 

ポールが帰るとみんな現実に引き戻されたので仕事に行くことになりますが、役者であることをレイチェルに話したジョーイはみんなにからかわれます。そして帰り際に

”You should both know that he's a deadman.”と言ってからチャンドラーを追いかけます。

これもなにかの芝居のセリフなんでしょうか。

 

男性陣が出て行った後、モニカはレイチェルを心配するような素振りをしますが、舞い上がっているので結局ポールとの話題に戻ってきてしまいます。モニカはポールのことをレイチェルの元カレのトニーと似た感じと説明すると、レイチェルは

”Oh,wow, are you in trouble!” 

そしてモニカは "Big time!"と返します。 ここでのtroubleは歓迎すべき物事のような感じですかね。

レイチェル ”Want a wedding dress?   Hardly used.” ウェディングドレスいる?使い込まれてるやつだけど。

  昨日使ってたドレスを早速ゆずってくれるらしいですね(笑)

モニカ   ”I think we are getting a little ahead of ourselves here.”

 でも私たちだけでは決められない、と先走った発言をしています。

そして日本版の”でも冷静に戻って仕事に行かないと”にセリフが続いて行きます。

 

場面は変わり、調理人として働いているモニカは休暇明けのメラニーに昨晩デートをしたことがバレてしまいます。

なぜわかったのか不思議なモニカですが、メラニーは答えず

”Oh, I hate you, I'm pushing my Aunt Roz through Parrot Jungle and you're having sex! So? Who?”

あたしはおばとパロットジャングル、熱帯園のようなものでしょうか、そこにいるときに あなたはこっちでデートしてたなんて憎らしいわ、で、相手は? と畳みかけてきます。

そしてメラニーとのやりとりで、ポールは自分だけの特別な人ではないことがすぐにわかってしまいます。

 

そしていつもの喫茶店でモニカは不満をみんなにぶつけます。

”I hate men!  I hate men!” かなり気持ちがこもってますね。そしたらフィービーが

”Oh no, don't hate, you don't want to put that out into the universe.”

この言い回しはなぐさめの定番のようですね、でもそのため逆によそよそしくておかしいようです。

そしてモニカの男運の無さのエピソードの次はレイチェルの金銭感覚のネタに続きます。

 

求職の面接に全滅のレイチェルですが、とても素敵なブーツが半額で買えた、と上機嫌です。

職を探しに行ったのに散財しているので、どうやって買ったのか聞かれると気まずそうに「パパのカード・・・」

そしてモニカの部屋でクレカを処分するシーンになります。

日本版はあっさり切りますが、米国版は

”Oh God, come on you guys, is this really necessary?  I mean, I can stop charging anytime I want.”

とまず こんなこと必要なの? とレイチェルは躊躇しています。

親にはずっと頼り切りはだめ、との忠告に、だから歯医者のバリーと結婚するつもりだった、の返事は面白いですね。

その後

”No.  No, no, I'm not ready!  How can I be ready?  "Hey, Rach!  You ready to jump out the airplane without your parachute?"  Come on, I can't do this!”

「パラシュートなしで飛行機から飛び降りろ、って言われてできる? 無理よ。」となかなか踏ん切りがつかないようです。

モニカは、あなたならできる!

ロスも

”Come on, you made coffee!   You can do anything!” とコーヒーも自分で入れられるようになっただろ?なんでもできるよ、と応援しますが、その横でチャンドラーは、まずくて飲めなかったコーヒーを捨てた鉢植えを隠しています。

 

とりあえずロスが差し出したカードを切り、

”Y'know what?  I think we can just leave it at that.  It's kinda like a symbolic gesture...” と一枚切って後は捨てれば儀式としては終わりよね?とこの場はひとまずやりすごして後で拾う可能性を残そうとしますが、モニカに

”Rachel!  That was a library card!” それはただの図書館のカードよ! と言われ結局全てのカードを切ることになってしまいます。そして切っている最中にチャンドラーが

”Y'know, if you listen closely, you can hear a thousand retailers scream.”

耳をすましてごらん?レイチェルに買い物をしてもらえなくなるお店の悲鳴が聞こえてくるよ、と茶化していますね。

 

最後はまた喫茶店のシーンです。

またチャンドラーの夢の話になりそうですが、レイチェルがコーヒーのおかわりを持ってきてみんなもらっています。

それを見た窓際の客が

”Ahh, miss?   More coffee?” こっちにもくれない?とレイチェルに言うと、チャンドラーの話が聞きたかったレイチェルは

近くを通りかかった別の客に

”Excuse me, could you give this to that guy over there? Go ahead.” と自分がウェイトレスをやっていることを忘れて仕事を客に押し付け、みんなとくつろぎモードになってしまいました。

 

第一話のフルバージョンは以上のような感じです。

各話でも違うのでまた気づいたらまとめてみたいと思います。

 

ありがとうございました。

海外ドラマ「フレンズ」日本版と米国版の違い

海外ドラマのフレンズは1994年から10シーズン放送され後半はリアルタイムで見ていました。

かなり気に入っていたのでDVDも手に入れて繰り返し見ていたのですが、米国版は日本版と比べ一話一話のエピソードが長いとどこかで聞き、興味があったのでアメリカのアマゾンから直接買い、確認してみました。

日本のバージョンは基本同じ時間でまとめられているのですが、米国版は毎回違っていて長いエピソードは5分以上差があります。

買ったのは随分前ですが、その差を一度再確認してみようと思いました。

ちなみに私は英語の専門家でもないので、セリフの英文は話の流れと雰囲気から意訳して日本語化しています。

正しい認識をご存知の方は教えていただけるとありがたいです。

 

まずバイロット(第一話) 日本版は22:48で米国版は29:36でした。随分違いますね。

大まかな流れは変わらないのですが、笑いの小ネタは増えています。

 

冒頭でチャンドラーが夢の話をしています。

”高校のカフェテリアにいたんだが、その時なぜか裸だったんだ、

さらに奇妙なことに自分のあそこに電話がぶらさがってた”、そしてその電話が鳴りだしたそうです。

ここで米国版は次のセリフにつながっていきます。

 

"What do I do? Everyone starts looking at me."

電話が鳴ったからみんなが俺を見始めたんだがどうする? とみんなに聞いていますが、そこでモニカは冷静に

"They weren't looking at you before?"

裸だったのにそれまでみんなあなたのことを見てなかったの? と突っ込んでいます。

何も言えないチャンドラーは

"Finally, I figure I'd better answer it."と話を進めています、そして電話に出たら今までかけてきたことのない母親からだったから驚いたと日本版のセリフにつながっていきます。

 

そしてロスの登場です。

嫌なことがあったロスは落ち込んでいるので周りの人も暗く巻き込んでいるのですが、不思議ちゃんのフィービーがロスの負のオーラを親切にも清めようとします。

米国版ではロスは”かまわないで”と言うので

"Fine,be murky"そのままでいるといいわ!とフィービーもあきれています。

 

その後チャンドラーの俺もレズビアンになりたい発言があり、ロスは

"I told Mom and Dad last night.They took it pretty well."ママとダッドに昨夜話したけど二人とも優しかったと言うと、モニカは

"Oh really? So that hysterical phone call from a woman sobbing 3 a.m. 『I'll never have grandchildren,』"was what? A wrong number?

「本当?昨夜深夜の3時に泣いてる女性から『私には孫は一生できないわ』とヒステリックな電話がかかってきたけど、あれは何?間違い電話かしら?」

と深夜に母親から愚痴の電話を聞かされたことを皮肉っています。

後々わかりますが、両親にとってロスは理想の息子、モニカは出来の悪い娘という設定があります。

 

そして場面が変わり、モニカの部屋。

メインは父親と電話でやりとりするレイチェルですが、みんなはその横でスペイン語で放送されているドラマを見ています。

字幕もないので言っていることがわからないため各人それぞれ勝手に推察しています。日本版ではモニカの分だけですね。

チャンドラーは男性を問い詰めるおばさんに

”Tuna or egg salad! Decide!” 

「ツナサラダなの!卵サラダなの!決めなさい!」と勝手なセリフをつけていますが、テレビの画面とマシューペリーの声とセリフとでつい笑ってしまうシーンです。

 

ロスはその後の中年男性のしゃべりに合わせて

”I'll have whatever Christina's having.” とセリフを作っていますが正直よくわかりません。

クリスティーナと同じものがいいよ、クリスティーナとは誰?それとも何か他の映画やドラマのセリフなんでしょうか?

 

その次はフィービーです。

”If I let go of my hair,my head will fall off.”

画面では若い女性が頭を押さえながら少し階段を下りている状況ですが、「手を放したら頭が落ちるの」のような感じでしょうか。

 

その後みんなで”Push her down the stairs!”と言うのは日本版と同じです。

 

父親と電話を終えたレイチェルはフィービーに歌で慰められたり、ジョーイにナンパされたりしていましたが、そこにモニカの同僚のポールがやってきます。多分久しぶりの妹のデートなんでしょう、ロスもテンションが高いです。

しかしそこで冷静なフィービーが一言、

”What does that mean?   Does he sell it, drink it, or just complain a lot?”

ポールのことをみんなが”ワインガイ”と呼んでいたので、

「ワインガイってワインを売ってるの?それとも飲んでるの(アル中)?それともwhine(泣いて愚痴を言う)なの?」

とチャンドラーに聞いています。なかなか深いですね。

 

そしてポールにみんなを雑に紹介したモニカは

”I'll be right back. I've just gotta go--”とデートの準備ができていないので慌てていると、ロスが

”A wandering?”と茶化しています。直訳ではさすらうですが、舞い上がる、緊張している、というようなニュアンスでしょうか。

そしてモニカは”Change.”と言い直しています。

 

モニカは寝室へ着替えに行くのですが、その間にジョーイがポールに話しかけています。

”Hey,Paul,here's a tip.She really likes it when you rub her neck in the same spot over again until it starts to get red. ”

「ヘイ、ポール、いいことを教えておくよ。モニカは首の同じところを赤くなるまで何度も何度もこすられるのが好きなんだ。」

そしてそのアドバイスにポールがありがとうのような反応をしめしたところで、そのアドバイスはモニカには聞こえていて「余計なこと言わないで!」と怒られています。

 

モニカはポールとデートなのでロスはレイチェルを引っ越しの手伝いに誘いますが、断られてしまいます。そしてフィービーも来ません。日本版ではそのままロスの部屋のシーンなのですが、米国版は地下鉄のホームで歌っているフィービーのシーンが挿入されます。

"Love is sweet as summer showers

 Love is a wondrous work of art

 But your love Oh your love your love ...

 is like a giant pigeon

 Crapping on my heart la la la..."  フィービーらしい独特の歌詞です。

 

そしてロスの部屋の片づけの作業へ

ロスは説明書を読んでもうまくできず、チャンドラーとジョーイはbookcaseを作っています。

ジョ”We got a bookcase.”

チャ”It's beautiful.”

ジョ”What's this?”

チャ”I would have to say that is an L-shaped bracket.”

ジョ”Which goes where?”

チャ”I have no idea...”

 

ジョ”Done with the bookcase.”

チャ”All finished.”   

日本版ではあっさりいってますが、米国版は細かく描写してますね。

 

そしてモニカとポールの会食のシーンへ、

妻が歯医者と浮気をしてショックをうけた過去のあるポールに、

ロスを立ち直らせるアドバイスを聞くモニカ。

妻の時計を壊してストレス発散をしたポールにモニカは

”The worst I ever did was shred my old boyfriend's favorite towel.”

私の一番の仕返しは元カレのお気に入りのタオルを切り刻んだことよ、と言うと ポールは

”Oh..Steer clear of you.” 結構やるね と感心したようで、モニカも

”That's right.” そうでしょ と気分が良さそうです。

 

長くなりそうなので今回はここまでします。

ありがとうございました。