フレンズ シーズン1-3

シーズン1の3話を見てみることにします。

タイトルは The One With The Thumb です。

 

日本版は22:50ですが、米国版は23:48あります。

 

まず冒頭の”大人”の使う会話のシーンは同じです。

 

そして主題歌の後、ジョーイのオーディションの練習にチャンドラーが付き合っているシーンですが、タバコのくだりは長くなっています。

 

日本版ではチャンドラーがタバコを吸って”Oh, my God.” で終わりですが、米国版ではその後タバコを渡したことを後悔しているジョーイが

”Give me that!” 

と取り返そうとしますが、チャンドラーは

"No no no, You've got options.You can smoke like this, or hold it in your mouth."

とあくまでも演技指導だと逃げながら吸い続けます。ジョーイは

"Give me the cigarette!" 

と言いながらドアのところまで追いつめ、チャンドラーは

"You try."

とようやく返してくれます。

"Thank you.Okay, how's this?" 

とジョーイは再度タバコをする演技をしますがやはり不自然な感じです。しかしチャンドラーは、

”Okay, that's not bad.All right, when you're finished, it's cool if you flick it.”

「悪くないよ。よし、吸い終わった後、かっこよく捨てる方法もあるよ」

と新たな提案をします。ジョーイはやってはみますがこれもタバコがあさっての方向に飛んでいくお笑いシーンです。そこでチャンドラーは、

”All right, you keep practicing and I'll go put out the sofa. ”

と言ってジョーイに練習を続けさせ自分はソファの方に戻ります。見た感じだとジョーイの吸いかけのタバコを狙っているような雰囲気でした。

 

場面は変わり、いつもの喫茶店です。

まず物の長さの話題で、ジョーイもロスもモニカの話に賛同できない様子ですが、チャンドラーも続けて

”I'd rather go with the foot theory.”

と、俺は足を基準にしたほうがいいと思うんだ、と納得がいっていないようです。

その後フィービーの銀行の話題になりますが、途中でチャンドラーがまたタバコを吸い始めます。

みんなから非難されるのですが、ロスの

”Hold on a second. Just think about what you went through the last time you quit.” の後に

”Forget about you. Think about what we went through the last time you quit!” とセリフが増えています。

どうやら三年前にチャンドラーが禁煙したときはみんなは付き合わされてかなり苦労をしたようです。

 

その後モニカはデートがあるので出て行きますが、ジョーイがまた親指と人差し指を見て納得いかない素振りを見せたのでロスが

"No,Joey. Let it go." とやめさせています。

 

そして場面はモニカの職場でのシーン、同僚に 先送りばかりではなくてやってみなさい、と言われるとモニカは

I know. Can't I whimper a little bit.”と言って下手なウソ泣きの練習をしてみんなにアランを合わせるときの段取りを考えています。

 

そしてモニカの部屋でのシーン。ロスの犬チーチーの話やチャンドラーのたばこのネタ、そしてフィービーの銀行の話で場面が進んでいくとアランがやってきたようです。

モニカが

”Do I look okay?” とロスに身だしなみは大丈夫か確認すると、ロスが

”One more butten.” と服の胸元についてアドバイスをします。

モニカはひとつ外してあるボタンだけでは足りないと思いもう一つ外そうとしますが、ロスが

”Closed! How about closed?” と逆に全部ボタンを止めるんだよと積極的すぎるモニカを押しとどめます。

モニカも

”I didn't know.” あら意外、のような感じで服を直しています。

その後アランはみんなに紹介されました。

 

そしてアランは帰り、モニカはアランバッシングタイムが始まると思って戦々恐々ですが、意外にも評判は良かったです。

その中でレイチェルが

"That pimento trick."と言い、(ピーマンのような野菜を使った手品?)

チャンドラーも

”I'll never look at an olive the same way again.”と言っているので

オリーブよりずっと大きいpimentoであんなことをするなんてすごい、のような感じでしょうか。

 

その後のアランとのソフトボールの報告のシーンでは追加のセリフはありませんでした。

 

道端の女性にフィービーが銀行からもらったお金と電話をあげるシーンも変わりはありません。

 

そして場面は過ぎ、モニカがアランとの別れをみんなに告げるシーン。

"Okay, it's about Aran." 

とモニカが言うと、レイチェルが

”Oh,Speaking of which, tell him we're on for the Renaissance Fair next weekend.”

とのんきに次にアランと会う日について決めようとしてますが、日本語版ではこのワンクッションもなくすぐに

”There's something you should know.”

とすぐに本題に入っています。

モニカはみんなにアランと別れることを告げ、当事者ではないみんなが別れを告げられた本人のように振る舞うのが面白いシーンでした。

 

あとはエンディングまで日本版も米国版も変わりはありませんでした。

 

全体として追加部分はそんなには多くなかったですが、小ネタをはさむとその後のシーンの意味がまた少し変わって楽しいですよね。

 

ありがとうございました。